
Laravelでメール送信を学ぶとき、実際のSMTP環境を用意するのは意外と手間がかかります😅。メールサーバの設定、認証情報の管理、TLSの有効化、そして送信テストのたびに外部サービスへ接続…これらは初心者にとってハードルが高く、つまずきやすいポイントです。
    そこで今回は、Docker上にMailpitという便利なツールを立ち上げて、ローカル開発環境でメール送信の仕組みをサクッと構築する方法をご紹介します。MailpitはSMTPサーバをエミュレートし、送信されたメールをWeb UIで確認できるため、Laravelのメール送信機能を安全かつ手軽にテストできます📧✨
    この手法は、特に初心者や若手エンジニアにとって非常に有効です。Laravelのメール送信機能を実際に動かしながら学べるので、抽象的な理解ではなく「手を動かして覚える」ことができます。さらに、Dockerを使うことで環境構築の手間を減らし、チームでの共有や再現性も高まります。
    この記事では、LaravelとDocker、Mailpitを組み合わせたメール送信の開発環境構築を、ステップバイステップで丁寧に解説していきます。初めてLaravelに触れる方でも安心して取り組めるよう、図解や絵文字を交えながら、わかりやすく進めていきます🌱
    また、実際のコード例や設定ファイルの記述、トラブルシューティング、FAQなども充実させているので、読み終わる頃には「Laravelでメール送信ができるようになった!」という達成感を味わえるはずです😊
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DockerとMailpitの導入
まずはプロジェクト直下に compose.yml を作成します。
services:
    app:
        image: laravelphp/php-fpm volumes:
            - ./:/var/www/html
        depends_on:
            - mailpit
    web: image: nginx:1.21
        volumes:
            - ./:/var/www/html
            - ./nginx.conf:/etc/nginx/conf.d/default.conf
        ports: - "8000:80"
        depends_on:
            - app
    mailpit:
        image: axllent/mailpit
        ports:
            - "1025:1025"
            - "8025:8025"
            次に nginx.conf を用意。
server {
    listen 80;
    server_name localhost;
    root /var/www/html/public;
    index index.php;
    location / {
        try_files $uri $uri/ /index.php?$query_string;
    }
    location ~ \.php$ {
        fastcgi_pass app:9000;
        fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
        include fastcgi_params;
    }
}
            最後に docker compose up -d を実行すると、LaravelアプリとMailpitが起動します🚀。
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Laravelプロジェクトの準備
まだLaravelプロジェクトを作成していない場合は、コンテナ内で以下を実行してください。
docker exec app composer create-project laravel/laravel ./
            .envファイルのメール設定をMailpitに合わせます。
MAIL_MAILER=smtp
MAIL_HOST=mailpit
MAIL_PORT=1025
MAIL_USERNAME=null
MAIL_PASSWORD=null
MAIL_ENCRYPTION=null
[email protected]
MAIL_FROM_NAME="Laravel App"
            これでLaravelからMailpitへSMTP接続できる状態です🎯。
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メールテンプレートのカスタマイズ
BladeのレイアウトやCSSを使って自由にデザインできます。以下はインラインCSS例です。
<body style="font-family: Arial, sans-serif; line-height:1.6;">
    <div style="max-width:600px; margin:auto; padding:20px; border:1px solid #ddd; border-radius:8px;">
        <h2 style="color:#007bff;">ようこそ、{{ $userName }}さん!</h2>
        <p>これから一緒にLaravelの世界を楽しみましょう🚀</p>
    </div>
</body>
            外部CSSをBladeに読み込む方法もありますが、メールクライアントによってサポート状況が異なる点に注意してください⚠️。
Mailpitでメールを確認
ブラウザで http://localhost:8025 にアクセスすると、下記のような画面が表示され、mailpitを介して送信されたメールが一覧表示されます📬。(初回起動時には当たり前ですが何もありません)件名をクリックすると、HTMLレンダリングとソースが確認可能です。
gmailなどのメールサービスの画面とほぼほぼ同じと考えてもらって大丈夫かと思います。

メール送信機能の実装
次にMailableクラスを作成します。
docker exec app php artisan make:mail WelcomeMail
            app/Mail/WelcomeMail.php を開き、本文を定義。
<?php
namespace App\Mail;
use Illuminate\Bus\Queueable;
use Illuminate\Mail\Mailable;
use Illuminate\Queue\SerializesModels;
class WelcomeMail extends Mailable {
    use Queueable, SerializesModels;
    public $userName;
    public function __construct($userName) {
        $this->userName = $userName;
    }
    public function build() {
        return $this->subject('ようこそ!')->view('emails.welcome');
    }
}
            ビューを作成します。
resources/views/emails/welcome.blade.php
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
    <head>
        <meta charset="UTF-8">
        <title>Welcome</title>
    </head>
    <body>
        <h1>こんにちは、{{ $userName }}さん!</h1>
        <p>Laravelへようこそ📧</p>
    </body>
</html>
            最後にルートやコントローラーでメールを呼び出します。
routes/web.php
Route::get('/send-mail', function () {
    Mail::to('[email protected]')->send(
        new App\Mail\WelcomeMail('スズキイチロウ')
    );
    return 'メール送信完了😊';
});
        
				これで迷わない!LaravelビューとBladeテンプレートの仕組みと使い方…
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これで迷わない!LaravelのビューとBladeのすべてを解説。HTMLとの違い、@記法の使い方、コンポーネントによる効率的な開発術まで、初心者向けに図解とコードで分かりやすく紹介します。
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トラブルシューティング
以下はよくあるトラブルと解決策です🔧
- メールが送信されない:
Dockerでコンテナ同士の通信が正しいか、MAIL_HOST設定を確認。 - Mailpitに表示されない:
ポートフォワード(1025, 8025)が正しくマップされているか確認。 - HTMLが崩れる:
メールクライアントの制約を意識し、インラインCSSを使う。 
上記でも解決しない場合は、Laravelのログ(storage/logs/laravel.log)をチェックしてみてください👀。
FAQ
Q: Mailpit以外のツールでも同じように使えますか?
 A: MailhogやMailcatcherなど類似ツールでも手順はほぼ同じです。
Q: 本番環境でもMailpitを使えますか?
 A: Mailpitは開発専用です。本番ではSendGridやSESなどの実運用SMTPを導入してください。
Q: 添付ファイル付きメールはテストできますか?
 A: はい、Mailableでattach()メソッドを使うとMailpitに添付ファイルも表示されます。
Q: メール送信をキューで処理したいです。
 A: LaravelのQueueを設定し、onQueue()オプションを付ければ非同期送信が可能です。
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まとめ
今回は、Laravelでメール送信機能を開発するために、DockerとMailpitを使ったローカル環境の構築方法をじっくり解説しました📮。
Mailpitを使えば、SMTPの複雑な設定や外部サービスへの依存を避けながら、メール送信の仕組みを安全にテストできます。LaravelのMailableクラスやMarkdownテンプレート、Queueによる非同期処理など、実践的な機能にも触れました。
初心者でも迷わず進められるよう、図解やコード例を交えて丁寧に紹介しましたが、実際に手を動かしてみることで理解がぐっと深まります。メール送信はWebアプリ開発において欠かせない機能のひとつ。ここで学んだことは、今後の開発でもきっと役立つはずです🌟
次は、SendGridやAmazon SESなどの外部サービスと連携した本番環境へのステップアップも視野に入れてみましょう。Laravelのメール機能は奥が深く、学べば学ぶほど面白くなってきますよ😊
それでは、あなたのLaravel開発がますます楽しく、実りあるものになりますように!
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