若手エンジニアがAIを使うのはあり。ただし、その使い方やスタンスを誤ると、成長を妨げるリスクもあります。本記事では若手エンジニアが生成AIを活用すべきかどうか、メリットとデメリットを整理しつつ論を結びます。
生成AIの登場がエンジニアに与えた衝撃
ここ数年でChatGPTをはじめとした生成AIが普及し、エンジニアの働き方が大きく変わりつつあります。以前は自分で公式ドキュメントを調べ、Stack Overflowを読み込み、地道に試行錯誤していた作業が、AIにコード例を聞くだけで一瞬で片付いてしまう。この効率化は若手エンジニアにとって福音でもあり、同時に危うさも孕んでいます。
例: 以前なら「PythonでLINE風のチャットUIを作る」には数時間かかった。でも今はAIに聞けば、数分で雛形を生成してくれる。スピード感は桁違いです。
若手エンジニアが生成AIを使うメリット
ポイント: 生成AIは「第二のペアプログラマー」として役立ちます。
若手エンジニアが生成AIを利用する最大の利点は、学習スピードを圧倒的に高められることです。以下に具体例を示します。
- コード補完・雛形作成: CRUD処理やReactのコンポーネントなど、面倒な部分を一瞬で。
- エラーメッセージの翻訳: Stack Overflowを彷徨う代わりに、AIが秒速で日本語解説。
- 学習の補助: 自分では思いつかないテクニックを提案してくれる。
💡 ちょっとした実演
例えば「JavaScriptで配列をシャッフルするコードを教えて」とAIに聞いた場合:
function shuffle(array) {
for (let i = array.length - 1; i > 0; i--) {
const j = Math.floor(Math.random() * (i + 1));
[array[i], array[j]] = [array[j], array[i]];
}
return array;
}
こんな感じで秒で出てきます。ググるより速い!
デメリットとリスク
注意: AIの提案をそのまま信じるのは危険です。
メリットが大きい一方で、リスクも無視できません。
- 誤ったコード: 動かない、あるいはセキュリティリスクを含むコードが提案される。
- 理解不足: 「コピペで動くけど意味不明」状態になりやすい。
- 依存性: AIなしではコーディングできない体質になる。
「AIに頼りすぎて、コードの意味を説明できなくなる若手は多い」──実務エンジニア談
学習段階でのAI活用のコツ
- AIのコードを声に出して説明してみる。
- AIに聞いたあとで、必ず公式ドキュメントにあたる。
- 「なぜこの書き方が正しいのか」を考える。
📚 学習ワーク
AIからコードを得たら「これは何行目で何をしてる?」と自分にクイズを出すと理解が深まります。
実務におけるAI活用シーン
- コードレビュー補助
- AIが改善点を洗い出すが、最終判断は人間。
- 仕様整理
- 自然言語で要件を整理し、SlackやNotionにまとめやすい。
- テストコード生成
- 雛形をAIが出し、エンジニアが調整。
生成AIを上手に使う若手エンジニアの特徴
- AIの回答を必ず検証する
- まずは自分で考える時間を取る
- 調べた内容をまとめて発信する
まとめ
結論: 生成AIを使うのは良い。ただし、必ず自分で理解しながら使うこと。これが成長の鍵です。
AIは強力な道具ですが、主役はあくまでエンジニア自身です。正しく付き合えば、若手エンジニアのキャリアを加速させる最高の相棒になるでしょう。
🚀 最後に
AIをうまく使う若手エンジニアは、今後の市場で確実に強い。
「使うけど理解もする」この姿勢を持てるかどうかが未来を分けます。